コラム_2021.6.29

「永寿総合病院看護部が書いた 新型コロナウイルス感染症アウトブレイクの記録」(医学書院)を読みました。1953年以来、台東区上野の中核病院として、地域医療を支えてきた永寿総合病院で大規模クラスターが発生したのは、2020年3月のこと。この時点では、まだこのウイルスの特徴もわからず、治療法も見えない段階で、現場の看護師さん達は、不安の中で日々の仕事に当たることになりました。しかも、濃厚接触者と認定された人員は出勤停止。清掃や洗濯、警備など専門業者が担っていた業務も看護スタッフが行うことになり、少ない人数で膨大な業務をこなさなければならなくなりました。現実に対応する必要性から、毎日のようにルールが変更される中、着脱に手間のかかる感染防止用PPEを装着しての毎日がどれだけ大変だったことか。文字では語り尽くせないご苦労があったはずです。
そして、東京の人流は減らず、第5波が到来しつつある今、オリパラの準備は進められていますが、医療現場が本当に対応できるのか、政府のトップはその実情をどれだけ認識しているのか、疑問を持たずにはいられません。僕の懸念が杞憂に終わることを祈るばかりです。
明後日7/1(木)の21:30から、永寿総合病院の廣橋猛先生、そして、旭川医科大学病院の阿部泰之先生と私でトークライブを行います。医療現場でも介護福祉施設でも、コロナの二次的な影響が目立つようになりました。面会制限による孤独、認知障害の進行、そして、医療・介護スタッフの長期的疲弊、繋がりの希薄化、経済的な困窮など、十分な対応が行われていない課題が山積しています。自助にも公助にも限界があり、「共助の仕組み」が今、求めらえているのではないでしょうか?
阿部先生、廣橋先生は「コロカフェ」という新型コロナパンデミックに対する共助のネットワーク創りでリーダーシップを発揮している“アウトプット系”のお医者さん。どんな話の展開になるか楽しみです。

https://peatix.com/event/1969698

(6/29 Facebookに投稿された記事です)