コラム_2021.1.31

 NHKのBS1スペシャル「中国“改革開放”を支えた日本人」を偶然、再放送で見ました。土光敏夫さん、稲山嘉寛さんという二人の経団連会長、コマツの河合良一会長など財界トップ、そして、わが師匠・大来佐武郎先生が登場されました。番組のハイライトは、コマツがTQCを指導したこと、そして新日鉄の宝山製鉄所の建設プロジェクトでしたが、「信頼」の重要性を改めて痛感しました。そして、今、それが失われてしまったことが残念でなりません。
 日本が戦後の混乱期に行った物資の配給から、傾斜生産、所得倍増計画、全国総合開発計画へと連なる経済政策の知見などを、中国の政策担当者に伝授する「日中経済知識交流会」が番組の後半に紹介されました。僕は、1985-86年にその事務局の末席でお手伝いしていたのです。1993年に亡くなられた大来先生とテレビ越しに「再会」できて、感激しました。
 日本側も中国側も主要メンバーの方々は鬼籍に入られていますが、土光さんのように言うべきことは直言しつつも、大来先生のように先見性をもって、日中協力を深化させるような仕事がしたいものだと思いました。

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