コラム_2021.1.25

 京都芸術大学の尾池和夫学長は、日本を代表する地震学者(元・京大総長)であると同時に、「俳人」としても活躍され、「氷室」を主宰されています。角川書店の月刊「俳句」で「日本の俳人100」に選ばれています。文武両道ならぬ「文理両道」をきわめていらっしゃる方です。
 その尾池先生の新著「季語の科学 」(淡交社)がamazonで予約可能になりました。考えてみれば、僕たちが季節を感じるのは、地球が太陽の周りを公転しているからこそもたらされる天文学的な現象。季語の中には、雪や雨、風、雲といった気象用語がふんだんに含まれています。
 また尾池先生の句には、断層や褶曲山脈、河岸段丘、など、他の作家は滅多に使わない地学用語が登場します。こうした地形は、長い歴史を映し出すタイムマシンのようなもので、現在の形の奥に、造山運動やプレートテクトニクス、風雨による浸食などを見ていらっしゃるのでしょう。
 科学者と俳人は、アプローチは違えど、自然を観察するということにかけては、共通するものがあるのだと考えます。
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