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2004年08月17日

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            ★ 本間正人の学習学コラム(15)★
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                        『 適材適所の経営』


  私の大師匠である松下幸之助氏の好きな言葉の一つが「適材適所」でした。
彼の著作には、きわめて頻繁に「適材適所」という言葉が登場します。

  彼の考え方によると、「宇宙に存在するすべてのもの」は、ただ無意味に存
在しているのではなく、すべて意味をもってこの世に存在していて、その中で、
人間は「生成発展」という自然の理法に従って、みずからを活かし、また万物
を活用しながら、共同生活を発展させていく天与の本質をもつと考えられると
いうのです。

  そして、人間も自然・万物も、それぞれがところを得て、その特質、天分が
活かされるところに、かぎりない発展がもたらされると考えました。松下氏は
「経営とは活かすこと」であり、人や物、資金といった経営資源をどうすれば
最大限に活かすことができるかを一所懸命考えて、様々な制度や組織をつくっ
たわけです。その中で、人の面にフォーカスをあてたのが、「適材適所」の
考え方だといるでしょう。

  この「適材適所」の背景には、人間はそれぞれに磨けば光る無限の可能性を
もった「ダイヤモンドの原石」のような存在であるという人間観、そして人間
にはそれぞれに異なる天分が与えられており、これを見出し、伸ばし、存分に
発揮して生きることが、人間としての成功であるという人生観が流れています。

  さらに、この「適材適所の経営」には、どうすれば一人ひとりがやり甲斐、
喜びを感じて仕事に取り組めるかという人間の心に対する洞察もありました。
仕事にやり甲斐、喜びを感じるためには、一人ひとりが自分のもてる能力、天
分を最大限に発揮できることだと、いうのです。

  これを私になりにまとめると、個人の側から「適材適所」を見た時、「自分が
天分を発揮していると主観的に思える時に適材適所度が高くなる」と言えるで
しょう。コンピテンシーモデルが、主に組織の視点に立って、あるポストに求
められる能力は何かを客観的に分析することを目指すのに対し、当事者の主観
的な認識に注目するアプローチが必要だと思えるのです。  (本間正人)


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                  ★ 本間正人の夏季集中セミナー  ご案内★
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  ■8月26日(木)  
                      『 適材適所 』  半日セミナー
    ~「個人の成長」と「組織の学習」の鍵を適所適材にみる~
        詳細:http://www.learnology.co.jp/news/0826.pdf
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  多くの企業で、「コンピテンシー・モデル」に基づく能力開発の取り組みが実施
されています。しかし多大なコストをかけても、うまくいかないこともしばしば。
本講座では、不易の真理でありながらこれまで十分に解明されてこなかった
「適材適所」というテーマをとりあげ、組織と個人が、「適材適所度」を高める為
に、どうすべきか指針と具体的な行動メニューを提案します。

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  □8月27日(金)
    『追加開催!』    AIと学習する組織 1日セミナー  (残席わずか)
        詳細:http://www.learnology.co.jp/news/0827.pdf
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  2004年5月にAI(Appreciative  Inquiry)の創始者であるDavid  Cooperrider教授
が、ASTD(全米職業訓練開発協会)から「企業内学習・業績改善賞」(Workplace
Learning  and Performance Award)を受賞しました。このセミナーでは、現在日本
の人事・戦略部門、ファシリテーション各界から注目を集めるAIの基本的な考え方
を紹介し、「対話をベースにした全員参加型の組織開発の手法」(プロトコール)に
従い、「学習する組織」を実現するためのアプローチについて検討していきます。

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  ■8月28日(土)                                        
                ディベートとダイアローグ 1日セミナー    (残席わずか)
        詳細:http://www.learnology.co.jp/news/0828.pdf
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  このセミナーでは、マーガレット・ウィートリー著「もしも、あなたの言葉が
世界を動かすとしたら」(PHP研究所)に沿って、対話(ダイアローグ)の重要性と
可能性を考え、お互いの共通点を見出して協力関係を築いていくためのダイア
ローグの方法について紹介していきます。また、ダイアローグの前段として、
ディベートとロジカル・シンキングの方法についても触れます。

※  お申込み・お問合せは、ws@learnology.co.jp    までメールでお願いします。


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    予告!『本間  正人のコーチング』DVD完成  今秋発売予定  (全2巻)        
                  
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  企業研修では定評を頂いている「本間正人のコーチング」をDVD化し、今秋
発売予定です。このDVDでは、本間正人がレクチャー形式でコーチングの理論
・手法をパート別にわかりやすく解説しています。充実したコンテンツながらも、
コーチングを広めるべく、社内研修用ビデオとしては格安のお値段で提供させて
頂きます。

第1巻
Part I  「コーチングの基本的考え方」
Part II 「目標管理とコーチング」  

第2巻
Part III 「聴くスキル、質問のスキル」
Part IV 「ほめ上手  叱り上手」
Part V  「GROWモデルの活用法」  

※お問い合わせは  dvd@learnology.co.jp までメールでお願いします。


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                  ★ Fountain of Wisdom(4)★
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    一人ひとりの心の中に、知恵のいずみがある。
  先日、ある仕事で西平直さんという東京大学の先生とご一緒する機会があった。彼
は、どこか聖職者を思わせるような、とても透明感のある非常に物静かな素敵な人
だった。
  彼は、「私の幸せが相手の幸せになるとき」という一見とても簡単に見えるこの言
葉を哲学的・実在的に追究していた。本当の意味で響きあう(相乗的な)関係をどう
やったら創っていけるのか。
そして、その響きあう関係とは、互いに自分自身の核を持ち、真にひとりでいること
が出来てこそ、切磋琢磨や響きあいができるのだと。
  さらに、彼はひとりでいることと・響きあうために3つの準備を提案していた。

1.語ること、言葉を大切にすること
    聴くことが出来て、初めて語り合うことができるという点。
    言葉によっては伝えることができない部分をはっきりと認め、
    だからこそ、逆に言葉にできるところは可能な限りていねいに
    伝える工夫をする。
2.黙ること、そして、ひとりでいること
    黙ることができて、初めて聴くことが可能になる。
    自分で自分自身に向き合うという大変な労力を要することだが、
    すぐに話したくなる中で、沈黙を守ることは響きあう関係を作り
    出すための大切なトレーニング。
3.祈ること
    これは、宗教的な意味合いではなく、「心の用い方」という意味。
    または、願い続けるなど。状況がいかに困難であっても、希望を
    失うことなく願い続ける。
    そして、この祈りの中には「受け入れる」とか「明け渡す」という
    意味が含まれる。「安心立命」「則天去私」の境地。  
                    (『ピースフルな子どもたち』せせらぎ出版より)
  
  この3つは、まさにダイアローグそのものではないだろうか。そして、個人的な関
係性や組織や世界を響きあいで繋いでいく大切な鍵ではないだろうか。私は、一人
ひとりの中に、知恵の泉が滾々と湧き出ていると信じて疑わない。自分が行うWSな
どで、参加者の心が繋がった瞬間、どんな人も皆、言葉に表しがたいようなとても
美しい表情をし、響きあうことの大切さを教えてくれる。
  この表情に出会っていくことこそ、私の使命のようにも感じるのだ。
私は今の時点では、この仕事が天職であると想っている。なぜなら仕事を通じて、私
の幸せが相手の幸せが実現し、互いの泉が豊かになっているからだ。そして、その
幸せのバトンは、関わった全ての人によって、次の関係性へと繋がれていく。私が関
わるのは、目の前にいる人だけではないと本当に実感するのだ。(かすのちえ)

*長い間、編集長を勤めさせていただいていましたが、今号で卒業となりました。毎
号お読みいただき、本当にありがとうございました。心赴くままに言葉を紡いだメル
マガでした。このメルマガを通して沢山の学びを私自身得ることが出来ました。皆様
にも大きな感謝を届けます。  次号からは、新編集長によるLearning Harmonyを
お届けいたします。お楽しみに!

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          ■□  人生から学び、人間として成長する □■
          ■□    それが学習学(ラーノロジー)   □■

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〒107-0061
東京都港区北青山2-2-5  青山永井ビル3F
有限会社ラーノロジー
    Learnology.  Co. Ltd.     http://www.learnology.co.jp/
      代表  本間 正人               
      編集  粕野 智恵
  
*9月末までNHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師として登板中。
  水曜夜23:10-23:30です。再放送は火曜朝6:50- 、と昼12:10- です。

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      Learning Harmony ~ Vol.33                     2004.08.17
  
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
内容についてのご意見やご質問、今後取り上げて欲しいテーマ、
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利用して発行しています。
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