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2004年07月06日

1.今、自分の組織は着実に             2.今、自分の組織はうまく
      学習を続けている。                     学習しているとは思えない。

                                
                  
                            
                 あなたの組織はどちらにあてはまりますか?  

                              
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                        ★ 学習学コラム(14)★
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■ 学習する組織

  学習の広範囲の定義は「外界を認識し、環境に適合する形で、自らの特質
を発揮すること」ですが、この定義にあてはめれば、どんな動物も学習する
と考えられます。ただし、その速度はきわめて遅いので、観察可能な変化は
数世代を経て初めてあらわれます。これを「種の進化」と言います。

  犬や猿など「高等」と呼ばれる動物は、個体として学習するスピードがか
なり早く、よく「芸を覚える」といいます。これも学習そのものですね。特
に、ある「行動」をとるとごほうびがもらえる、というパターンのくりかえ
しにより、その「行動」が強化される「条件づけ」の手法が効果的とされて
います。

  ただし、他の個体の経験から学ぶというのは、人間のお家芸と言えるので
はないでしょうか?イルカが、どの程度の言語コミュニケーションをもって
いるのかは解明の途上ですが、人類は個体間で「類的に学びあう」ことによ
って飛躍的に学習速度を高め、今日の地球上で文明を築くことに成功したわ
けです。コミュニケーションと学びあいこそが、人類最大の強みであると言
っても良いでしょう。

  そして、複数の人間からなる「組織」もまた、学習する存在であり「組織
としての学習」を効果的に行なっていくことが、企業の繁栄や社会の発展に
重要だと考える理論が注目されています。「学習する組織」(Learning
Organization)という一連の著作がそれで、中でも最も有名なのは、MITの
Peter Senge博士が1990年に出版したThe Fifth Discipline (邦訳:
「最強組織の法則」守部信之訳、徳間書店)という1冊です。米国ではPeter
Senge と言えば、Peter Druckerを継ぐ一人という地位を得ている大御所
ですが、なぜか残念なことに日本ではこれまであまり知られてきませんでし
た。むしろ、日本では野中郁次郎先生のKnowledge Creating Companyの
影に隠れてしまった印象さえあります。

  私は、日本らしい「学習する組織」の考え方が必要であると考え、具体的
にどうすれば実現できるのか、思索してきました。その基本は、自己学習と
OJT、Off-JT(研修)の充実だけでなく、マネジメントの姿勢として「共有、
協力、競争」の3つのバランスをとることが重要であり、「ビジョン、成功
体験、緊急感」の共有が、組織学習度を高めるために不可欠だと考えます。
中でも、「成功体験の共有」が最も難しく、かつ重要な課題です。

  成果主義的な報酬制度が定着すると、最大のライバルは同業他社にいるの
ではなく、隣の席の同僚社員になります。となると、自分が苦労してあみ出
した成功の秘訣やノウハウは、他人には絶対に教えたくありません。それが
個人が学習したことが共有されにくい「ディスインセンティブ」となってい
ます。大げさに言えば、人類発展の原動力である「学びあい」が阻害されて
いるのではないでしょうか?成果主義を導入する際には、この部分を補正す
る経済的・心理的な取り組みが必要であり、各企業・各組織の実情にあった
形で、しかるべき制度の導入やマネジャーの資質向上が求められていると考
えられます。
                                        
                                                        本間 正人

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      ●○  夏の連続セミナー開催決定!!  ○●
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  7月19日(月・祝)に予定しております「AIと組織学習」は、おかげさまで
満席となりました。せっかくお申し込みいただいたにもかかわらずご参加いただけ
なかった方々には心からお詫び申し上げます。
  もっと頻繁に、あるいは定期的に講座を開催してほしいというリクエストにお応
えして、8月にも少人数のセミナー開催を決定しました。特に遠隔地からご参加い
ただく方の便宜を考慮し、異なるテーマで3日間連続して開催することにしました。
  企業の戦略・企画部門、組織開発・人事・研修部門の方を主な対象として、想定
しておりますが、コンサルタントやコーチの方にもご参考になろうかと思います。
どうかこの機会にふるってご参加下さい。


◆8月26日(木)13:00-17:00  「適材適所」半日セミナー
  「個人の成長」と「組織の発展」をどう結びつけるか「適材適所」をキーワードに
  考えていきます。
◆8月27日(金)10:00-17:00  「AIと学習組織」1日セミナー
  「対話をベースにした全員参加型の組織開発手法」であるAI(Appreciative
  Inquiry)の基本的な考え方と、組織学習を促進する方法論を紹介します。
◆8月28日(土)10:00-17:00  「ディベートとダイアローグ」1日セミナー
  「知識の共有から知恵・共感の創発へ」を実感していただくセミナーです。

詳細は、下記サイトをご覧下さい。
http://www.learnology.co.jp/


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                  ★ Fountain of Wisdom(3)★
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「きのこ研究者と鳥も研究者と木の研究者という3人の名人と山に入りました。
きのこ名人は足元を見つめ多くの発見をし、鳥名人は空と音を見つめ多くの
発見をし、植物研究者は、森を見つめ多くの発見をする。みんな同じ自然を
見つめているのに、発見するものが違い、おもしろいものです。」



先日、『森のインタプリター』と言う肩書きの人に出会いました。
子どもや大人に対して、森の楽しみ方を伝え、環境教育の世界では
有名な方です。

共に自然を歩く中で、聞いた話だったのですが、これは組織や社会も
同じことだな、と感じたのでした。それぞれの専門があり、その中で
日々多くの発見をする。きのこの状態から、天候の変化や森の変化を
見つめ、鳥の声や糞の中身から森の状態を知る。植物の専門家は
一本一本の状態から、森の変化と森全体の力を知る。

それぞれの専門にしか気づかないこと。
それぞての気づきを持ち寄り、全員が気づくこと。

各専門分野のアイデアを持ち寄ることで森全体がどうなっていくことが適切か、
各分野の人がどう関わっていき、どう手を加えていくことが森の発展や
地球環境のために重要かを知ることができるのです。

それぞれの学びを共有することによって、自らの視点が広がる。
「木を見て森を見ず」とはよく言ったもので、森に関わるものであっても、
ある組織に関わるものであっても、木(専門分野)と森それぞれを互いに
見合い、他者の発見からも学び気づいていくことが大切なことであると、
あらためて感じた次第でした。


あなたの普段の視点はどこにあるでしょうか。
あなたの目は森を見ているでしょうか。

                                                        粕野  智恵


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          ■□  人生から学び、人間として成長する □■
          ■□    それが学習学(ラーノロジー)   □■

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〒107-0061  東京都港区北青山2-2-5  青山永井ビル3F ラーノロジー
地図:  http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=4&ino=BA475461&grp=mapionlight1

    Learnology,  Co. Ltd.     http://www.learnology.co.jp/
      代表  本間 正人               
      編集  粕野 智恵
  
*4月7日からNHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」好評放送中。
  水曜夜23:10-23:30です。再放送は火曜朝6:50- 、と昼12:10- です。

*本間正人の「超」英語学習法  動画配信開始
  http://www.bizgate.jp/  

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      Learning Harmony ~ Vol.32                       2004.07.06

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